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2024年の十五夜はいつ?お月見の風習やおそなえ、歴史|今年の十三夜と十日夜も

お月見
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お月見
秋といえば、月がキレイに見える季節。
中でも「十五夜」は特に月が美しく見えます。

では十五夜とはいつのことでしょうか?
お月見の作法やお供えは?
今回は十五夜やお月見について紹介します。

お月見がもっと味わい深く、楽しくなりますよ。

関連記事:日本の歳時記&年中行事一覧

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十五夜とは?2023年の十五夜はいつ?

十五夜は”中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)”とも呼ばれ、「秋の真ん中に出る月」という意味があります。
では「秋の真ん中」とはいつでしょうか。

かつて使われていた旧暦では、下記のように季節が決まっていました。

春:1月~3月
夏:4月~6月
秋:7月~9月
冬:10月~12月

ということは、秋の真ん中は8月ですね。
さらに8月の真ん中、15日ごろが”中秋の名月”です。

現在の新暦は旧暦と1~2か月のずれがあるため、「9月7日から10月8日の間で、満月が出る日」を十五夜としています。

2022年の十五夜:9月10日(土)
2023年の十五夜:9月29日(金)
2024年の十五夜:9月17日(火)
2025年の十五夜:10月6日(月)

ちょうど夜は涼しく、空が澄んでいるころですね。
旧暦8月15日は日本の六曜で必ず仏滅にあたることから、「仏滅名月」の別名もあります。

十五夜の歴史

盃に映る月
日本では太古の昔から月を神聖視していました。
十五夜ではありませんが、縄文時代には月を愛でる風習があったといわれます。

十五夜の月見が盛んになったのは、平安時代。
貞観年間(859~877年)ごろに中国から伝わり、貴族の間に広まりました。

月を見ながら酒を酌み交わし、船の上で詩歌や管弦に親しむ風流な催しだったそうです。
貴族たちは空を見上げて月を眺めるのではなく、水面や盃の酒に映った月を愛でました。

庶民も広く十五夜を楽しむようになったのは、江戸時代に入ってからだといわれます。
貴族のようにただ月を眺めるのではなく、収穫祭や初穂祭の意味合いが大きかったようです。

十五夜のころは稲が育ち、間もなく収穫が始まる時期。
無事に収穫できる喜びを分かち合い、感謝する日でもありました。

お月見の風習とお供え

茅葺きとすすき

地域によって違いはありますが、お月見にはお供えをするのが決まりです。
お供えには1つひとつに意味があります。一部を紹介します。

ススキ

ススキは秋の七草の1つ。
白い尾花が稲穂に似ている、魔除けになるという理由で供えるようになりました。

月見団子

丸い団子を月に見立て、感謝の気持ちを表わすそうです。
団子の数は十五夜なら15個。ピラミッドのように積んで供えます。
これは一番上の団子が霊界との懸け橋になると考えられていたからです。

農作物

里芋、栗、枝豆など収穫されたばかりの農作物を供え、豊作に感謝していたようです。
中でも里芋を供えるのは一般的で、「中秋の名月」は「芋名月」の異名をもちます。

風習

お供えだけでなく、独特の風習も各地に伝わっています。
もっとも多いのが「お月見泥棒」です。

これは「月見のときだけはお供え物などを勝手に取ってもよい」というもの。
たとえば長崎県の一部では「まんだかな」といい、子どもがお供えを自由に取っていきます。

また秋田県仙北郡では「片足御免」といい、他人の家に片足を踏み込んでお供えを取るくらいは許されるそう。
どちらも「お月さまがお供えを食べた」ととらえ、喜びます。

和歌の題材

月は、多くの和歌の題材にもなっています。
例えば下記の歌。

めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に
雲隠れにし夜半の月影

紫式部

「久しぶりにめぐり逢い、見定めのつかないうちに雲間に隠れてしまった夜半の月のように、貴方はあわただしく姿を隠してしまい残念です。」という意味です。

あの百人一首にも、11もの歌に”月”が登場しているんですよ。

関連記事:百人一首全首一覧と意味、解説。小倉百人一首人気和歌ランキングベスト20も!

お月見は十五夜だけじゃない

栗
十五夜の日に月見を楽しめるのがベストですが、天候によってはかなわないこともあるでしょう。
もともと十五夜は雨の日が多いといわれます。
そんなときは、十三夜や十日夜に月見をしませんか?

十三夜(じゅうさんや)とは
旧暦の9月13日から14日の夜を十三夜といいます。
大豆や枝豆、栗を供えることから「豆名月」、「栗名月」と呼ぶことも。
十五夜と同じように月が美しく、さらに晴れの日が多いそうです。

2020年(令和2年)の十三夜:10月29日(木)
2021年(令和3年)の十三夜:10月18日(月)
2022年(令和4年)の十三夜:10月8日(土)
2023年(令和5年)の十三夜:10月27日(金)
2024年(令和6年)の十三夜:10月15日(火)
2025年(令和7年)の十三夜:11月2日(日)
十日夜(とうかんや)とは
旧暦10月10日の夜を指します。
東日本を中心に収穫祭がおこなわれ、地の神さまに感謝の気持ちを表します。
「田の神さまが山に帰る日」ともいわれ、この日までに稲刈りを終わらせるところが多いようです。

2020年(令和2年)の十日夜:11月24日(火)
2021年(令和3年)の十日夜:11月14日(日)
2022年(令和4年)の十日夜:11月3日(木)
2023年(令和5年)の十日夜:11月22日(水)
2024年(令和6年)の十日夜:11月10日(日)
2025年(令和7年)の十日夜:‪11月29日(土)

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は十五夜やお月見の風習についてご紹介しました。

十五夜、十三夜、十日夜の3回とも月見をすると縁起がいいそうです。
秋の夜長にお月見をしてみるのも素敵ですよね。



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