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宇治拾遺物語「児のそら寝」の品詞分解|鎌倉時代の説話集

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宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)は鎌倉時代に成立した説話集です。
作者は不詳で、約200の説話を収めています。

今回は高校古典の教科書にも出てくる宇治拾遺物語の中から「児のそら寝」の品詞分解をご紹介します。

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宇治拾遺物語「児のそら寝」の品詞分解

宇治拾遺物語「児のそら寝」の品詞分解をご紹介します。

係助
昔、
比叡の山
格助
あり ラ変・用
けり。 助動・過・終
僧たち、宵
格助
つれづれ
に、 格助
「いざ、
かいもちひ
サ変・未
む。」 助動・意・終
格助
言ひ 四・用
ける 助動・過・体
を、 格助
(代)
格助
児、心寄せ
格助
聞き 四・用
けり。 助動・過・終
さりとて、
し出ださ 四・未
助動・婉・体
格助
待ち 四・用
接助
下二・未
ざら 助動・打・未
助動・婉・体
も、 係助
わろかり ク・用
助動・強・未
助動・推・終
格助
思ひ 四・用
て、 接助
片方
格助
寄り 四・用
て、 接助
下二・用
たる 助動・存・体
にて、 格助
出で来る カ変・体
格助
待ち 四・用
ける 助動・過・体
に、 接助
すでに
し出だし 四・用
たる 助動・完・体
さま
にて、 格助
ひしめき合ひ 四・用
たり。 助動・存・終
(代)
格助
児、
定めて
おどろかさ 四・未
むず 助動・推・終
らむ 助動・現推・終
格助
待ちゐ 上一・用
たる 助動・存・体
に、 接助
の、 格助
「もの申し 四・用
候は 補丁・四・未
む。 助動・意・終
おどろか 四・未
助動・尊・用
給へ。」 補尊・四・命
格助
言ふ 四・体
格助
うれし シク・終
格助
係助
思へ 四・已
ども、 接助
ただ
一度
格助
いらへ 下二・未
助動・婉・体
も、 係助
待ち 四・用
ける 助動・過・体
係助
格助
係助
係助(係)
思ふ 四・体(結)
格助
て、 接助
いま
一声
呼ば 四・未
助動・受・用
接助
いらへ 下二・未
助動・意・終
と、 格助
念じ サ変・用
接助
下二・用
たる 助動・存・体
ほど
に、 格助
「や、
起こし 四・用
奉り 補謙・四・用
そ。 終助
をさなき ク・体
は、 係助
寝入り 四・用
給ひ 補尊・四・用
助動・完・用
けり。」 助動・過・終
格助
言ふ 四・体
格助
サ変・用
けれ 助動・過・已
ば、 接助
あな、
わびし シク・終
格助
思ひ 四・用
て、 接助
いま
一度
起こせ 四・命
かし 終助
と、 格助
思ひ寝
格助
聞け 四・已
ば、 接助
ひしひしと
ただ
食ひ 四・用
格助
食ふ 四・体
格助
サ変・用
けれ 助動・過・已
ば、 接助
ずちなく ク・用
て、 接助
無期
格助
のち
に、 格助
「えい。」
格助
いらへ 下二・用
たり 助動・完・用
けれ 助動・過・已
ば、 接助
僧たち
笑ふ 四・体
こと
限りなし。 ク・終
【品詞分解の略符号】

1.品詞名
(名詞・形容詞・形容動詞は品詞名省略)
連=連体詞
副=副詞
接=接続詞
感=感動詞
助動=助動詞
補動・補=補助動詞

2.活用の種類
四=四段
上一=上一段
上二=上二段
下一=下一段
下二=下二段
カ変・サ変・ナ変・ラ変=変格
ク・シク=形容詞
ナリ・タリ=形容動詞

3.活用形
未=未然形
用=連用形
終=終止形
体=連体形
已=已然形
命=命令形

4.助動詞の意味
使=使役
尊=尊敬
受=受身
可=可能
自=自発
打=打消
過=過去
詠=詠嘆
完=完了
強=強意
存=存続
推=推量
定=推定
意=意志
勧=勧誘
命=命令
仮=仮定
婉=婉曲
当=当然
適=適当
伝=伝聞
禁=禁止
不=不可能
願=願望
比=比況
例=例示
断=断定
存在=存在
過推=過去推量
現推=現在推量
過原=過去の原因推量
現原=現在の原因推量
反仮=反実仮想
打推=打消推量
打意=打消意志
打当=打消当然

5.助詞の分類
格助=格助詞
副助=副助詞
係助=係助詞
終助=終助詞
接助=接続助詞
問助=問投助詞

6.その他
尊=尊敬
謙=謙譲
丁=丁寧
(代)=代名詞
(枕)=枕詞
(音)=音便
(係)〜(結)=係り結び

など

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は宇治拾遺物語の児のそら寝の品詞分解についてご紹介しました。

その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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