枕草子「賀茂へ参る道に」原文と現代語訳・解説・問題|清少納言

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枕草子(まくらのそうし)は1001年(長保3年)頃に書かれた随筆で、作者は清少納言です。
今回はそんな高校古典の教科書にも出てくる枕草子の中から「賀茂へ参る道に」について詳しく解説していきます。

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枕草子「賀茂へ参る道に」の解説

枕草子でも有名な、「賀茂へ参る道に」について解説していきます。

枕草子「賀茂へ参る道に」の原文

賀茂へ参る道に、田植うとて、女の、新しき折敷のやうなるものを笠に着て、いと多う立ちて歌を歌ふ。
折れ伏すやうに、また何事するとも見えで、後ろざまに行く。

いかなるにかあらむ、をかしと見るほどに(*)、ほととぎすをいとなめう歌ふ、聞くにぞ心憂き。

「ほととぎす、おれ、かやつよ。おれ鳴きてこそ、我は田植うれ。」

と歌ふを聞くも、いかなる人か、

「いたくな鳴きそ」

とは言ひけむ。
仲忠が童生ひ言ひ落とす人と、ほととぎす、鶯に劣ると言ふ人こそ、いとつらう、にくけれ。

枕草子「賀茂へ参る道に」の現代語訳

賀茂へ参詣する道に、田を植えるというので、女が、新しい折敷のようなものを笠としてかぶって、たいそう多く立って歌を歌う。
折れ伏すように、また何事をするとも見えないで、後ろ向きに行く。

どういうわけなのであろうか、おもしろいと思われるうちに、ほととぎすをひどく無礼に歌う(のは)、聞くと不愉快だ。

「ほととぎす、おのれ、あいつめ。おのれが鳴くので、私は田植えをするのだ。」

と歌うのを聞くのも、どのような人が、

「あまり鳴かないでくれ」

とは歌ったのだろうか。
仲忠の幼少時の生い立ちを悪く言う人と、ほととぎすが、鶯に劣ると言う人は、とても耐えがたく、憎らしい。

枕草子「賀茂へ参る道に」の単語・語句解説

[田植うとて]
田を植えるというので。

[何事するとも見えで]
何事をするとも見えないで。

[仲忠が童生ひ]
仲忠の幼少時の生い立ち。

[いとつらう、にくけれ]
とても耐え難く、憎らしい。

*枕草子「賀茂へ参る道に」でテストによく出る問題

○問題:「をかしと見るほどに(*)」とはどういう意味か。
答え:面白いと思われるうちに。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は枕草子でも有名な、「賀茂へ参る道に」についてご紹介しました。

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